相手に敬意を払い、丁寧に接するための英語表現【英会話用例文あり】
「英語には敬語がない」
以上のような言葉を、どこかで聞いたことがあるかもしれません。
しかし、実際には仕事などでは相手に敬意を払い、丁寧に接しなければいけないときがあります。
今回は相手に敬意を払い、丁寧に接するための英語表現について、簡単にお伝えします。具体的には以下の内容です。
- please の使い方によっては「敬意」とはならない
- would you ~ ? と could you ~ ? の違い
- 英語で敬意を示すときに大切なこと
この記事を読むことで、相手に敬意を払った応対の参考材料が得られます。
3~4分で読むことのできる内容です。ぜひ最後までご確認ください。
相手に敬意を払い、丁寧に接するための英語表現
ここからは以下の4つの点について、順にお伝えします。
- 注意するべき please の使い方
- Would you / Could you の違い
- お願いする前に感謝を伝える
- 間接的に伝えることで敬意を払う表現
注意するべき please の使い方
まず please についてお伝えします。
- 強制感を与える please と与えない please
- 敬意を強める please
強制感を与える please
注意してほしいことは please を命令形につける場合は、強制感を強める please と相手に解釈されることもあります。
Please revise it.
修正してください
Go ahead, please.
先に進めてください
Please put the phone down.
電話を置いてください
強制感を与えない please
しかし、命令形に please をつけても強制感がなく解釈される場合もあります。
- 相手側が得する場合
- 自分側が引き受ける場合
上記の2つの場合は please をつけても丁寧で敬意を払う形になります。例を挙げると以下のようになります。
Please make yourself at home!
くつろいでくださいね
Please let me know if something goes wrong.
何か問題が出てきたら教えてください
敬意を強める please (してもよいですか・していただけますか)
そして、 please が敬意を強めるために使われるケースが2つあります。1つはこちらが「・・・してもよいですか」と聞く場合です。
Could I have some tea, please?
お茶をいただけますか?
Can you pass me the pepper, please?
コショウをとっていただけますか?
敬意を強める please (会話での返答で了承する場合)
こちらは熱意と、解釈される可能性もあります。
May I bring my husband?
夫を連れてきても?
Please do.
ぜひそうしてください
Would you like a salad?
サラダはいかがですか?
Oh, yes please.
はい、お願いします
Would you ~ / Could you … の違い
Would you ~ ? | 意志の確認 ~する意志はありますか? |
---|---|
Could you ~ ? | 能力・可能性の確認 できる能力・権限がありますか? できる時間・物・お金などがありますか? |
Would you … ? の説明 (意志)
Would you … ? は「意志の確認」です。「… する意志はありますか?」の丁寧な表現となります。例文は以下の通りです。
Would you like some coffee?
コーヒーはいかがですか?
Would you mind sharing a car?
カーシェアしませんか?
Could you … ? の説明 (能力・可能性)
また相手に「できる能力・権限がありますか?」「できる時間・物・お金などがありますか?」という場合は Could you … ? の形にします。
Could you do it?
お願いできますか
Could you lend me $10?
10ドル貸していただけますか
Could you possibly elaborate on that?
詳しくお聞かせいただけますか
Could you turn the music down a little, please?
音量少し下げていただけますか
お願いする前に感謝を伝える
お願いする前に感謝を伝えることで、丁寧で敬意を表すことができます。
I would be grateful if you could do it.
していただけたらありがたいです
I would appreciate it if you could let me know about it when you are available.
お手隙のときにおしらせいただけたら幸いです
I would be grateful if you could spare some of your time to send the document.
お時間があるときに書類をお送りいただけたらありがたいです
間接的に伝えることで敬意を払う表現
ここからは、間接的に伝えることで敬意を払う表現について、お伝えします。英語で敬意を払うときに大切なことは、直接すぎないことです。
- 質問するときは直接聞かない
- 質問するときは許可を求める
- 提案するときは疑問形にする
- 相手を責めない
質問するときは直接聞かない
質問するときは、直接的な表現を避けることで敬意を示すことができます。
たとえば、下の例文の場合、1つ目の例文よりも2つ目の例文の方が丁寧です。
What does it mean?
どういう意味?
Could you tell me what it means?
どういう意味か教えていただけますか
質問するときは許可を求める
質問するときは直接伝えずに、許可を求めることも有効です。たとえば、下の例文は2つとも同じ名前を聞いています。2つ目の例文の方が丁寧です。
What’s your name?
名前は何ですか?
May I have your name?
お名前をうかがってもよろしいでしょうか?
提案する場合は疑問形にする
こちらから提案する場合は疑問形にすると、直接的な表現を避け強制感が減ります。たとえば、下の1つ目の例文のように断定して伝えるよりも、2つ目の例文のように疑問形で伝えるとよいでしょう。
We should start right now.
今すぐ始めるべきだ
Should we start right now?
今すぐ始めるべきではないでしょうか
相手を責めない
最初は「相手を責めない」ことです。たとえば、相手に説明を求めるときに「説明してない」と直接的な表現をするのは、マナーとして避けましょう。自分が理解していないと伝え方をします。
I didn’t understand that plan.
理解していなかったのですが
You didn’t explain me that plan.
あなたは説明していません
直接的なダメ出し表現をしない
直接的なダメ出し表現を避けることも大切です。下の例文のように bad と言わずに not good にしてください。
This is a bad plan.
これはダメだね
I don’t think that’s such a good plan.
あまりいい話とは思えないです
まとめ
今回は相手に敬意を払い、丁寧に接するための英語表現について、簡単にお伝えしました。この記事の内容をまとめると、以下の通りとなります。ご参考までに。
please で敬意を表現することもできます。しかし、強制感を強めてしまう場合があることに注意して会話しましょう。
英語 | 日本語 |
---|---|
Would you … ? | 意志の確認 |
Could you … ? | できる能力・時間・物の確認 |
I would appreciate it if … | 「~していただけるとありがたいのですが」 |
I would be grateful if … | 「~していただけるとありがたいのですが」 |
- 質問するときは直接聞かないようにする
- 質問するときは許可を求める
- こちらから提案する場合は疑問形にする
- 相手を責めない
- 直接的なダメ出し表現をしない
まず、敬意を1文だけで表現しようとせず、複数文章に分けることも検討してください。特にメールなど英語を書く場合は、表情や声のトーンがわからず誤解を生じやすいため、伝え方にはより一層注意が必要です。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。