~ing 形と to + 動詞の原形 の違い【例文・詳細説明あり】
海外に住み英語で会話していると、どうしてもニュアンスが通じない場面が出てきます。その1つが「~ing 形と to + 動詞の原形 の違い」です。~ ing 形 と to + 動詞の原形 の違いは、その前にある動詞で変わってきます。
今回はこの違いについて、詳しくお伝えします。
過去の私はこの違いを知らず、相手に言いたいことがうまく伝わりませんでした。過去の私のような目にあわないためにも、ぜひ内容を確認してください。参考にしていただけたらうれしいです。
~ ing 形 と to + 動詞の原形 の違い
ing 形と to + 動詞の原形の違いは、大きく分けて2パターンあります。
- ing 形と to + 動詞の原形の前に特定の動詞がある
- ing 形と to + 動詞の原形の前に特定の動詞がない
~ ing 形, to + 動詞の原形 の前に特定の動詞がある場合
stop | |
・stop ~ing | している行為そのものを中止、中断する |
・stop to ~ | ~するために立ち寄る、立ち止まる |
try | |
・try ~ing | 経験すること。うまくいくかはわからないが、難しさはない |
・try to ~ | 何かをすることが困難であることを表す |
forget | |
・forget ~ing | 習慣として、していたことを忘れる |
・forget to ~ | しなければいけないことを忘れる |
remember | |
・remember ~ing | 習慣として、していたことを覚えている |
・remember to ~ | しなければいけないことを覚えている |
start ※ 状況によって意味に違いがないパターンもあります。(→例文あり) |
|
・start ~ing | 習慣として始める |
・start to ~ | そのときたまたまし始める |
like ※ 状況によって意味に違いがないパターンもあります。(→例文あり) |
|
like ~ing | ~することが好き。~することを楽しんでいる |
like to ~ | ~することが望ましい。好きではないこともある |
※ 各単語をクリックすると、該当箇所にページ内移動します。
上記の単語が ~ ing, または to ~ の前にある場合は、意味が違います。具体的には、以下の各項目で確認してください。
stop の例文で違いを確認する
・stop ~ ing : している行為そのものを中止、中断する
・stop to ~ : ~するために立ち寄る、立ち止まる
We stopped having breakfast.
私たちは朝食を食べるのをやめた (朝食を食べている途中で、食べるのをやめた)
We stopped to have breakfast.
私たちは朝食を食べるために立ち止まった (朝食を食べるために立ち止まった)
try の例文で違いを確認する
・try ~ ing : 経験すること。うまくいくかはわからないが、難しさはない
・try to ~ : 何かをすることが困難であることを表現
I tried solving it.
解決する経験をしました。(試しにやってみた経験があるときに)
I tried to solve it, but I could not.
解決しようとしましたが、できませんでした。(試してみたけど、達成が困難・できないときに)
forget の例文で違いを確認する
・forget ~ ing : 習慣として、していたことを忘れる
・forget to ~ : しなければいけないことを忘れる
Don’t forget cleaning up.
掃除するのを忘れないで (過去に掃除をしてきていて、その掃除をする習慣を忘れないで)
Don’t forget to clean up.
掃除するのを忘れないで (掃除をしなければいけない。そのことを忘れないで)
remember の例文で違いを確認する
・remember ~ ing : 習慣として、していたことを覚えている
・remember to ~ : しなければいけないことを覚えている
I’ll remember sending the plan by email.
計画をメールで送るのを覚えておきます。(たとえば毎週金曜日に送ることをあらかじめ決めている場合など、習慣を覚えておく)
I’ll remember to send the plan by email.
計画をメールで送るのを覚えておきます。(メールを送らなければならない。そのことを覚えておく)
start の例文で違いを確認する ※ 違いがない場合も
・start ~ ing : 習慣として始める
・start to ~ : そのとき、たまたまし始める
She started walking.
彼女は歩き始めた (週末の散歩など、習慣として歩いた)
She started to walk.
彼女は歩き始めた (何かが起きたので歩いた、そのとき何かするために歩いたなど、そのとき限り)
I start thinking of things like that.
そんなことを考え始めています
I start to think of things like that.
そんなことを考え始めています
like の例文で違いを確認する ※ 違いがない場合も
・like ~ ing : ~することが好き。~することを楽しんでいる
・like to ~ : ~することが望ましい。好きではないこともある
I like cleaning up.
掃除することが好きです。(掃除することを楽しんでいる)
I like to clean up.
掃除することが望ましい。(状況によっては、掃除することが好きな場合も)
I like playing tennis.
テニスをするのが好きです
I like to play tennis.
テニスをするのが好きです
~ ing 形, to + 動詞の原形 の前に特定の動詞がない場合
下記に示した動詞以外が「~ ing形」と「to + 動詞の原形」の前に来る場合、違いは動名詞と不定詞の違いになります。
- stop
- try
- forget
- remember
- start
- like
・動名詞は臨場感があり、主に過去・現在のことを表現するときに使います。
・不定詞は臨場感がなく、主に未来のことを表現するときに使います。
(臨場感とは、目の前で起きているかのような感覚のこと)
動名詞 :「~ ing 形」の説明
visiting, talking などが名詞的に使われる場合、動詞ではなく動名詞といいます。
名詞は簡単に「物」です。動詞は「動作や状態」を表現します。動名詞は「動作や状態を表す物」とお考えください。動名詞は臨場感があり、主に過去・現在のことを表現するときに使います。臨場感とは目の前で起きているかのような感覚のことです。
I am happy just talking to her.
彼女と話すだけでも幸せです (話している自分をリアルに感じられている)
・名詞は、物
・動詞は、動作や状態
→ 動名詞は、動作や状態を表す物
→ 動名詞は、臨場感があり、主に過去・現在のことを表現する
(臨場感とは目の前で起きているかのような感覚のこと)
不定詞 :「to + 動詞の原形」の説明
不定詞は、to help, to buy など to の後に動詞の原形がつくものです。それらは、主語として使われたり、目的語として使われたりします。
訳すときは「~すること」「~するための」「~するために」とされることが大半です。名詞・形容詞・副詞として扱われます。この to + 動詞の原形 は臨場感がなく、主に未来のことを表現するときに使います。
I was happy to meet her.
彼女に会えてうれしかった。(過去のある時点から見て、会えたことがうれしい)
There are many things to do.
やることが多すぎます。(詳しくはよくわかってないが、やらなければいけないことが多すぎる)
I went to the office to see a job agent.
私は就職エージェントに会うためにオフィスに行きました。(過去のある時点からは、会えるかはわかっていない)
・名詞、形容詞、副詞になる
・主に未来のことを表現する
・臨場感がない
(臨場感とは目の前で起きているかのような感覚のこと)
まとめ : ~ ing形と to +動詞の原形の違い
「~ ing形」と「to +動詞の原形」の違いは以下の通りです。
・stop, try, forget, remember, start, like が「~ ing形」「to +動詞の原形」の前にあると、意味が違う
・それ以外の動詞が前にあると、動名詞と不定詞の違いになる
→ 意味に違いがある
・stop
・try
・forget
・remember
・start
・like
→ 動名詞と不定詞の違いがある
※ 各単語・文章をクリックすると、説明箇所にページ内移動します。
~ing 形と to + 動詞の原形で、意味が違います。
stop ~ ing : している行為そのものを中止、中断する
stop to ~ : ~するために立ち寄る、立ち止まる
try ~ ing : 経験すること。うまくいくかはわからないが、難しさはない
try to ~ : 何かをすることが困難であることを表現
forget ~ ing : 習慣としてしていたことを忘れる
forget to ~ : しなければいけないことを忘れる
remember ~ ing : 習慣としてしていたことを覚えている
remember to ~ : しなければいけないことを覚えている
start ~ ing : 習慣として始める
start to ~ : そのときたまたまし始める
like ~ ing : ~することが好き。~することを楽しんでいる
like to ~ : ~することが望ましい。好きではないこともある
※ start, like は、同じ意味の場合もあり、違う意味の場合もある単語
上記の動詞以外が前に来る場合は 動名詞と不定詞の違い になります。
・動名詞は臨場感があり、主に過去・現在のことを表現するときに使います。
・不定詞は臨場感がなく、主に未来のことを表現するときに使います。
(臨場感とは、目の前で起きているかのような感覚のこと)
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。